3・11に街頭宣伝、「声明」発表
悪夢の原発事故から9年が経った3月11日、松山市駅前で街頭宣伝を行いました。新型コロナウィルス問題のため今回はチラシ配布はせず、12名の参加者によるリレートーク、横断幕・プラカードでのスタンディング行動を行いました。
また、「福島第一原発事故から9年目にあたっての声明」を発表いたしました。
「福島第一原発事故から9年目にあたっての声明」
2020年3月11日
伊方原発をとめる会
東京電力福島第一原発の事故から丸9年が経過した。事故に起因して命を落とした人たちの無念は計り知れない。命と健康に関わる放射能の影響と被害はこれからも長く続いていく。原発事故は絶対にくり返してはならない。
私たちは2011年12月に、伊方原発の運転差し止め裁判を起こした。四国の全市町村及び全国各地から原告が立ち、1,418名の大規模裁判になった。広島、大分、山口でも裁判が起こされ、今年1月17日、広島高等裁判所は、活断層と地震、火山の影響の危険性から、伊方原発の運転を差し止めた。
伊方原発は深刻なトラブルが続いている。制御棒を誤って引き抜き、燃料集合体がラックに乗り上げ、全交流電源が失われた。相次ぐトラブルは重大事故の前兆である。四国電力は原子力事業者としての適格性が問われており、工事を全て中止して原因を解明して、3号機も廃炉にすべきである。
住民は声を上げ続けている。伊方原発の停止を求めた署名は福島原発事故以降で総数55万筆を超えている。原発に未来はない。核廃棄物の処分は見通しがない。自然エネルギー安定化の技術は熟しており、エネルギーの地産地消は手の届く課題になっている。国、県、そして四国電力が方向を転じれば、展望が広がる。まさにその時機にある。
原発の稼働に道理はない。原発の危険は明らかである。
福島をくり返してはならない!
伊方原発の運転をとめたまま、廃炉に向かわせる!