4月30日(火)、第4回口頭弁論が松山地裁で行われました。裁判所には原告・代理人・傍聴希望者など110名ほどが集まり、入廷前には横断幕を先頭に裁判所門前まで歩きました。
今回は、人事異動で裁判長が変わったため弁論更新手続があり、弁護団事務局長の中川創太弁護士が弁論更新に際しての意見陳述を行いました。その中で中川弁護士は、過去の原発裁判で住民側敗訴の判決文を書いた裁判官たちが、福島の事故後に、反省の言葉を率直に述べている事実を最近の書物・資料からていねいに引用し紹介しました。福島というあまりにも深刻な事態を踏まえるとき、いわゆる専門家の判断に安直に寄りかかることなく、事態を厳しく見据えて判決文を書いてもらいたいという願いを集約したものでした。
原告からは、河野泰博さん(大分)、服部克彦さん(徳島)の2名が意見を陳述しました。いずれも、ホームページの「裁判資料」に掲載しますのでごらんください。
なお、本来なら原告の多くが着席できる環境が準備されてしかるべきですが、今回も原告席を32席まで増席した状態で開催されました。代理人弁護士と原告団事務局などが入ると残りは10席ほどです。その席を今回は原告団で抽選しまし
た。今回の経験をふまえ、次回以降の取り組みに生かします。報告集会は、四国労金愛媛支店の5階会議室で開催し、約80名が参加しました。