11月14日、伊方原発反対運動について取材をしたいと、「愛知子どもの幸せと平和を願う合唱団」の二人の音楽家が伊方原発をとめる会の事務所に来られました。合唱団団長で、作詞家の清水則雄さんと、事務局長・指揮者で作曲家の藤村記一郎さんです。お二人は、合唱を通して子ども達が、能登や福島を忘れないように、そして子ども達が自分の未来を自ら考えられるようにと活動をされています。なお、清水さんは、伊方訴訟の330頁の「原告の最終準備書面」を読み込まれて持参もされての来訪でした。
合唱団では、2011年の福島第一原発事故を受け、2013年に子どもと大人で演じるミュージカル「バックトゥザ・フーちゃん」を創作。これは、タイムマシンで原発誘致に揺れる1967年の街に迷い込んだ子どもたちが「原発事故は本当に起こる」と訴えるが、原発は建設されてしまう。でも、「過去は変えられないが未来は変えられる」との思いに至るという話。そして、原発事故後10年目の2021年には「バックトゥザ・フーちゃんⅡ」を創るため、合唱団の子ども達と実際に福島を訪れて現地の人たちに話を聞いて、ミュージカルにしたという。
今回は続編となる「バックトゥザ・フーちゃんⅢ」を作るため、日本各地の原発をとめる運動を展開している人々を取材されていて、伊方原発をとめるために奮闘している人々にも話を聞きたいということでした。
当日は、事務局や役員の他、原発さよなら四国ネットワーク、福島からの避難者など11人が事務所に集まりました。須藤昭男事務局長の「とめる会の素晴らしいところは、このように、いろんな人が集まって、足並みを揃えて伊方廃炉の運動を行っていることでしょう」という言葉どおりに、様々な角度からの脱原発の活動が話題に上がり、藤村さんも清水さんも真剣に話を聞かれていました。
翌15日には、和田宰事務局次長の案内で、八幡浜の「伊方から原発をなくす会」の近藤亨子(じゅんこ)さん、また伊方原発ゲート前で元八幡浜市議の遠藤素子さんにも取材されました。来年7月に創作ミュージカル「バックトゥザ・フーちゃんⅢ」は完成予定です。