「自然エネと原発」について多面的に議論しましょう
伊方原発をとめる会では、「自然エネと原発」学習会を12月23日に開催します。講演は田中優さん。演題は「エネルギーを私たちの手に」です。
ところで、四国電力は、10月1日から10KW以下の住宅用の太陽光発電を除いて、太陽光・風力・小水力・地熱・バイオマスといった自然(再生可能)エネルギーの新たな受け入れを中断(回答の保留)しました。「自然豊かな日本には、大きな再生可能エネルギーのポテンシャルがあるものの、コストが高いなどの理由によりこれまで十分に普及が進んできませんでした。再生可能エネルギー固定価格買い取り制度(FIT)により、エネルギー自給率の向上、地球温暖化対策、産業育成を図ると共に、コストダウンや技術開発によって、再生可能エネルギーが日本のエネルギーを支える存在となる」(資源エネルギー庁HP)はずでしたが、政府も買い取り制度の見直しをはじめています。水力を除く日本の再生エネルギーの割合(2013年発表)は、わずか4.7%。デンマークの50.0%、ポルトガルの30.2%、ドイツの20.1%などと比べると極端に低い数値です。どうして今、買い取りを中断しなくてはいけないのでしょう。原発再稼働を推進するために、自然エネの普及拡大を後退させていると疑われても仕方ありません。
この問題は多様な側面をもっています。今回は、岡山県で電気の完全自給自足生活を実践していらっしゃる田中優さんを招いて、自然エネと原発、さらにエネルギーの未来についても多面的に議論を深めます。ご参加をお待ちしています。
2014年12月23日(火)13:30~15:30
愛媛県美術館講堂 (松山市堀之内、089-932-0010)
田中優(たなかゆう)さんプロフィール
1957年東京都生まれ。地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、環境、経済、平和などの、さまざまなNGO活動に関わる。2012年末に岡山に移住。2013年5月、自宅では電力会社との電線をカットし電力会社に頼らない太陽光パネルと独立電源システムの生活、「オフグリッド生活」を始めた。
現在「未来バンク事業組合」「天然住宅バンク」理事長、「日本国際ボランティアセンター」理事、「ap bank」監事、「一般社団法人天然住宅」共同代表を務める。立教大学大学院、横浜市立大学、恵泉女学園大学の非常勤講師。公式HP田中優の“持続する志”http://www.tanakayu.com/