四電が、すべり量10mを避ける?

150216ikatanansitudansou2月16日に開催された、愛媛県の伊方原発環境安全管理委員会の原子力安全専門部会。出て来た資料を見ると、軟質層を含む断層が3号機直下にある事も判明しています。
(左図参照。クリックすると大きく見えます。赤い直線が軟質層を含む断層)

しかし、活断層かどうかの問題や、岩盤のすべる危険性などについては、ほとんど追及のないままとなっています。
なお、津波の計算において、四国電力は、最大規模の揺れのモデルを豊予海峡から西においては使わず、異なるモデルを使っていました。この点について、委員から「なぜこのように解釈の違うモデルを持ち込んだのか」と疑問が出されました。別の委員も前回の会議で「この点を指摘した。修正して出てくるかと思っていた」と語りました。

異なるモデルを組み合わせて使った理由について、四国電力側は、平均すべり量が「10mとなり大きすぎる」と「判断」して、大分で使われているモデルを組み合わせた旨説明しましたが、不可解なままです。次回に再度四電から説明をし直すことになりました。

また、耐震性不足を理由に立て替えを行っている緊急時対策所について、岸田委員から、破壊が起こるに至った詳細情報と新たな緊急時対策所の資料詳細を求める意見が出されました。 なお、12月24日の会議において、いらだったような四国電力側の表情が見て取れ、記事や申し入れに記載しましたが、今回はなぜか、四電側の席が傍聴席の前に背を向けて座る位置となり、表情が見えにくくなっています。