本日、四国電力が伊方原発1号機の廃炉を表明した。
2号機、3号機も廃炉にすべきである。
それにしても、四国電力の「廃炉」判断は、あまりにも遅い。2014年3月段階で九州、中国、関西の各電力が一部原発の廃炉を決定した時期に判断できたはずである。
2014年9月には、1号機の真横に緊急時対策所の建設が表明されており、もはや1号機の再稼働など、四国電力自身が描けなかったはずである。翌2015年3月には経産省の廃炉に関する制度改正も行われている。これまでに幾度も廃炉を判断し着手できる時期があった。
にもかかわらず、四国電力が判断を先延ばししてきたのは、「廃炉」という仕事の存在を住民や事業者に示したくなかったのではないか。3号機再稼働を腐心し、いささかでも抵抗になる事態を避けようとしたとしか思えない。
私たちはあらためて、伊方原発1・2・3号機全てを廃炉にして、再生可能エネルギーの条件豊かな四国の特徴を生かした電力事業に転換することこそ、四国電力の選ぶべき道だと指摘したい。
伊方原発再稼働の道は断じて選んではならない。
2016年3月25日
伊方原発をとめる会
(※写真は、左から1号機、2号機、3号機。2016/1/11当会撮影)