伊方原発をとめる会は、四国電力が伊方原発3号機の再稼働を行ったことに対し、「抗議声明」を発しました。(8月12日15時に声明を記者クラブに公表。下段に掲載。)ここからも→160812抗議声明
松山市湊町の原子力本部前で18時から行った抗議行動には、次々と人々が集まり150名に達しました。草薙順一事務局長が挨拶し、参議院議員の福島瑞穂さんが抗議のリレートークの先頭をきりました。参加者総意で抗議声明を確認しました。(写真は四国電力原子力本部前で抗議の声をあげる人々)
また、同日16時に、四国電力の社長にあてた「抗議書簡」を、同原子力本部で広報担当職員に手渡しました。
社長に宛てた抗議書簡はこちらから→ 四電社長あて抗議書簡
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抗議声明
伊方原発の再稼働に対し満身の憤りを込めて抗議する。
原子力規制委員会で耐震審査の中心にいた島崎邦彦氏が、基準地震動の「過小評価」を指摘した。その島崎氏も注目した専門家は、伊方も「過小評価」であり、現在の2倍の1,300ガルを超えるはずだと指摘する。伊方原発が壊れ始める数値は855ガルだったから、恐ろしい事態だ。
佐田岬半島は地滑り地帯。トンネル工事の作業者は、岩盤のもろい難工事を明かす。熊本地震のような震度7が繰り返したらどうなるか。トンネル崩落や橋の落下。道路も寸断され、逃げられない。放射線防護対策施設は受入枠がわずか。住民の被ばくは避けられない。
原発は、壊れる限界を超えると急速に炉心溶融に至る。伊方の緊急時対策所の面積は福島の3分の1、ひどく炉心に近い。これで事故が収束できるのか?しかも、MOX燃料を含んだ事故の放出物はいっそう危険だ。
福島をくり返してはならない。放射能のために救援できず被災者を放置せざるを得ないむごさ。汚染土を入れた黒いバッグは数年で劣化し新たな問題が生じる。屋外の遊びが制限される子ども達には、甲状腺ガンの不安がつきまとう。再稼働によって、私たちの暮らしは、こんな状態にいつ突き落とされるか分からない日々となってしまう。
なぜ、こんなリスクを私たちのふるさとに持ち込むのだ。
四国電力、愛媛県、国は、ただちに再稼働をやめよ!
伊方3号機を停止せよ!
「対策に終わりはない」と言い分けしても事故は根絶できない。原発事故は、絶対にあってはならない!
私たちは決してあきらめない。声をあげ続け、訴訟にとりくみ、必ず伊方原発をとめる。とめることなしに、安心して生きることはできない。
2016年8月12日
伊方原発をとめる会