<閉会の挨拶>
松尾京子(県民署名の会事務局)
皆さん、今日はお疲れ様でした。私はこの15日に松山から伊予市に引っ越しました。松山の普通のおばさんから、伊予市の普通のおばさんになりました。私は、城山(松山城)から、毎朝、毎朝、今日は原発が見えるかどうかというチェックを朝の散歩でしていました。ここのところは空気が濁っていて、見えにくい日が続いています。
今度伊予市の松山を向いた方の斜面になるところに引っ越しましたので、残念ながら朝の散歩で原発を見るというのは、叶わなくなりました。けれども、松山の方を向いて、松山の市民の皆さんとともに、後ろにある伊方原発をとめる志を毎朝確認しながら朝の散歩をしたいと思っています。
今日、皆さんにお配りした出来たてのリーフレットやまんがパンフレットのイラストを書いてくださったご本人の高木章次さんがいらしてくださっていますので、高木さん、お立ちください。<拍手>
たいへん素晴らしい方で、今日、三重から大石琢照さんをお呼びすることができたのも高木さんからの紹介です。ただ惜しむらくはたいへん遅筆です。
リーフレットを折りたたむと一番最初のページに「愛媛の原発はえひめでとめましょう」という文言があります。実は先例があります。「伊方原発をとめる大分裁判の会」のパンフレットで「目の前の伊方の原発は大分でとめましょう」というのがあったんです。
でもね、自分たちの足もとに原発をもつ愛媛が、大分に先を越されたらいやでしょう。「愛媛の原発はえひめでとめましょう」。言うなればパクリですけれども、これは市民力の共有だということで、この文言になりました。
私は「原発さよなら四国ネットワーク」のメンバーでもあるので、毎年秋には伊方原発のゲート前での伊方集会に主催者側として参加しています。ここにおられる多くの方はご存じだと思いますが、八幡浜の近藤誠さんという伊方の反対運動を精神的にも知識の上でも担ってこられた方が、一昨年の集会の5日後に亡くなられました。私は「原発さよなら四国ネットワーク」の歌姫を自認しておりますので、いつもゲート前で歌を歌わせてもらっています。中島みゆきが好きなので『荒野より』をもじって歌っています。それを歌う時にはいつも近藤さんの顔を思い浮かべながら歌っています。最後の一節が、こんなのです。
「伊方より君に告ぐ 僕の為に立ち停まるな 伊方より君を呼ぶ 後悔など何もない」
私がこうして生きて、伊方原発とともに生きていく、残念ながら。でも、後悔することなく、呼び合って、繋がり合って、市民の声、市民の声の署名運動で伊方原発を廃炉に追い込みましょう。ともに頑張りましょう。
愛媛県民の愛媛県民による愛媛県民のための30万人署名、頑張るぞ-! おおっ!